双眼鏡は、コンサートの満足度を大きく左右する重要なアイテムです。
これまでは、数年前に話題になった双眼鏡(SVBONY SV-21 10倍)をアリーナやドームで使っていましたが、見え方に満足できないことも多くなり、物足りなさを感じていました。
そこで見つけたのが、サイトロン FESTA 12×21 STABI(12倍)というコンサートに特化した防振双眼鏡です。
他社の防振双眼鏡は何回かレンタルしたことがあったのですが、どれも7~8万円するのがネックで購入には至りませんでした。
ところがサイトロン FESTAは5万円以下(!)で買えて、しかも防振双眼鏡では世界最軽量の353g。
実際にコンサートで使ってみたところ、予想以上にクオリティが高く驚きました。4万円台とは思えないくらい、コンサートを隅々まで楽しむことができました。
この記事では、実際の見え方(画像あり)や使い心地を詳しくレビューしていきます!

【プロフィール】
ジャニーズのコンサートを中心に年10回以上現場に通う、フツーのOL。遅咲きヲタクのため日々勉強中。旅行好き。
防振双眼鏡の特徴
防振双眼鏡とはその名の通り、防振機能のついた双眼鏡のことですが、通常の双眼鏡と比べてどう違うのかを詳しく解説していきます。
ブレのない視界が強み

防振双眼鏡の最大の魅力は、高倍率でも手ブレが少ないことです。
通常の双眼鏡は10倍を超えると手ブレの影響が強くなり、かなり見づらくなってしまいます。
しかし、防振機能を使うことで10倍以上の高倍率でも手ブレを気にせず、快適に見れるようになります。
価格は高め
通常の双眼鏡が1万円ほどで買えるのに対し、防振双眼鏡の価格は平均8万円ほどです。
高すぎる印象がありますが、通販のレビューを見ても買って後悔したという声はほとんどありません。一度使うと手放せなくなるという意見も多く、価格に見合った快適さを提供していると言えるでしょう。
モーターと電池を使うため重い

防振機能を働かせるには、モーターと乾電池が必要です。そのため、通常の双眼鏡よりも本体が重くなる傾向があります。
しかし、軽量化に力を入れているメーカーも多く、今回レビューするサイトロンFESTAをはじめ、通常の双眼鏡よりも軽いものも出てきています。
防振双眼鏡の選び方
防振双眼鏡を選ぶ際、必ずチェックしておきたいポイントを解説します。
防振ON/OFFはスイッチ式

防振機能の作動のしかたには2つのパターンがあります。
ひとつは一度スイッチを入れると防振機能が持続するタイプ、もうひとつはボタンを押している間のみ防振機能が作動するタイプです。
後者はバードウォッチングのようなシーンに適したもので、コンサートのように長時間集中して使いたい場合は、前者のスイッチ式がおすすめです。
倍率
ステージから離れたところから見ることも多いコンサートでは、10倍以上の双眼鏡が推奨されています。
特に、東京ドームなどの大きな会場では100メートル近く離れることもあり、12倍や14倍などの高倍率だとより便利です。
重さ
双眼鏡を構えながら2時間近く立ちっぱなしでいると、想像以上に疲労が出てきます。そのため、双眼鏡の軽さは譲れないポイントです。
軽量タイプとされている400~500gのものを選べば、重さに苦しむことはないでしょう。

353gのサイトロンFESTAが、いかに軽いかが分かりますね。
アイレリーフ


メガネをかけている方の場合、アイレリーフの長いものがおすすめです。
アイレリーフが15mm前後あれば、メガネをかけながらでも見やすいとされています。
裸眼の場合は、アイレリーフが短くても気にしなくてOKです。
明るさの数値は気にしなくていいって本当?


双眼鏡の明るさの数値は、対物レンズの口径と倍率で計算されたものです。これはあくまでも計算上の数値であり、「実際に見たときの明るさ」にはあまり関係がありません。
実際の明るさはレンズの枚数や材質、コーティングなどによって大きく変わります。そのため、実際に店舗で覗いてみたり、使用した方のレビューなどを参考にするのが良いでしょう。
【レビュー】サイトロン FESTA 12倍を使用して
ここからは、筆者が実際にコンサートで使った際の見え方や使用感などを詳しくレビューしていきたいと思います。
4万円台で買える防振双眼鏡がどれほどのものか、ご注目ください。
スペック詳細
サイトロン FESTA 12×21 STABI(12倍)のスペックは以下の通りです。


発売日 | 2022年2月27日 |
価格 | 4万9500円(税込) |
倍率 | 12倍 |
対物レンズ有効径 | 21mm |
プリズム | ダハプリズム(位相差補正コート,HRコート) |
レンズコーティング | 全面マルチコート |
実視界 | 4.8° |
1000m先視界 | 83.8m |
ひとみ径 | 1.75mm |
明るさ | 3 |
オートオフ機能 | 5分 |
重さ | 353g(電池含まず) |
電池 | 単四型アルカリ乾電池2本 |
サイズ(mm) | 128×107×63 |
こうして見ると、明るさの値の低さが気になりますよね。
ですが、これはあくまでも計算上の数値で、実際の明るさはレンズの枚数や材質、コーティングなどによって大きく変わってきます。



結論、ドームでのコンサートでも明るく鮮明に見えました!
実際どれくらいの見え方なのか、レビューしていきますので参考にしてください。
実際の見え方(画像あり)
ナゴヤドームのスタンド1階で使った時の見え方を、画像とともに解説します。
距離感と大きさについて
筆者の座席は、画像の★印の位置でした。


画像では比較的ステージ寄りに見えますが、肉眼でステージ上にいるメンバーを見ても、誰が誰だか分からない距離です。
★印の位置からステージを見たときの視界を、画像で表しました。




メンバー同士が間隔を空けて立つとギリギリ3人納まるかなあという感じで、ギュッと寄ったフォーメーションだと全員視界に入りました。ダンスや表情もしっかり見える大きさです。
これが天井席などの更に遠い席になると、この半分くらいのサイズになるのではと思います。
視界の鮮明さについて
コンサート中に覗いても暗さは感じず、防振もしっかり効いていて非常に見やすかったです。
ライトが暗くなるバラード系の曲中も、推しの表情をくまなくチェックできました。
実際の見え方は、こちらの動画が参考になります。
防振スイッチを入れると手ブレがおさまり、まるで目の前にいるかのように鮮明に映っているのがわかりますね。
コンサート中、とりわけ圧巻だったのが、激しいダンスの見え味です。
通常の双眼鏡でもダンスの動きを追うことはできますが、防振機能があるとまるで見え方が違います。
この日も振付はもちろん、表情や衣装の細部まで見え、定点カメラで撮影した映像を見ているようなクリアさでした。



この曲、こんな顔して踊ってたんだ!という気づきもあり、何度も思い出しながら幸せな気持ちで帰りました。
重さについて
本体は353gで、防振双眼鏡では世界最軽量です。
持ってみると、防振タイプとは思えない軽さ・コンパクトさに驚きました。


580gのSVBONY SV-21を使っていた時と比べると、腕の疲れ方が全然違いましたし、コンサート終盤にドッとくるあの疲労感も、かなり軽減されたように感じました。
時間とともに足腰がしんどくなるのは避けられませんが、重たい双眼鏡を構えるストレスがないのは心身ともにとても楽でした。
この軽さで、防振機能まで付いているのだから、素晴らしいの一言です。
購入者の口コミ・評判
Amazonの口コミやSNSでも、コンサートでよく見えたとの声がたくさん上がっています。
①初めての防振双眼鏡として
購入した方のツイート
②コンサートでビクセンの防振双眼鏡と
見比べた方のツイート
③ドーム会場でのコンサートで
使用した方の口コミ
>>口コミをもっと見る明るさが3だったので使用するまで不安でしたが問題なく使えました。本体自体もかなり軽くて長時間の使用でも他の双眼鏡と比べても腕が疲れませんでした。
カラバリも種類があり、選ぶ楽しさがあります。購入してよかったと思います。
https://www.amazon.co.jp/
好感触な感想が多く見られることから、さらなる人気に火が付くのも時間の問題ではないでしょうか。
実際に使ってみると、口コミやSNSでの評判通り、とても使い勝手の良い双眼鏡だと感じました。
ビクセンやケンコーの防振双眼鏡も使ったことがありますが、それらに劣らない見やすさです。
それどころか、353gという軽さやカラーバリエーションを用意してくれている点に、他メーカーにはないアイドルファンへの心遣いを感じます。
数ある防振双眼鏡の中でも、ここまでコスパの良い製品はなかなかないでしょう。
一番安く買えるのはどこ?
FESTAは、サイトロンの直販店で購入できます。
具体的には、Amazon と Eyedventure というwebショップの2箇所で販売されており、価格はどちらも4万9500円です。


購入店を絞ることで低価格を実現しているため他のサイトにはなく、あったとしても定価以上の価格となっています。
また、新宿区にあるサイトロンのショールームへ行けば、現物を触ってみることができるようです。お近くの方は、一度手にとって検討するのも良さそうですね。
【コラム】それでもやっぱりちょっと高い…
サイトロン FESTAは防振双眼鏡としては格安ですが、簡単には買えない価格ですよね。
筆者も防振双眼鏡の購入を迷っていたため、ジャニオタ歴15年以上の友人に相談してみました。



ぶっちゃけ、防振双眼鏡って必要?



コンサートで使うなら絶対防振がいい。使い始めて4~5年経つけど、もっと早く使えば良かったと思うよ。



通常の双眼鏡とどれくらい違う?



推しがパフォーマンス中に舌ペロしたとして、それが見たければ防振を使うべき。フツーの双眼鏡じゃダンス中の表情はほぼ見えないからね。



買うときに高いなと思わなかった?



安くはないし大きな買い物だったよ。でも、みんな遠征の交通費にはサラッと何万円も使うよね、なんで双眼鏡にはお金を出さないの?



わざわざ遠征して行ったのにブレブレの推ししか見えないなんて、それこそコスパ悪すぎるんじゃないかな。



ぐうの音も出ないとはこのことで…
何年もコンサートに通ってきた友人にとって、防振双眼鏡は必須アイテムとのことでした。
決して安い買い物ではありませんが、使うことでコンサートがより充実するのは確かですね。
まとめ
初めてサイトロンFESTAを使ってみましたが、品質・使い勝手ともに大満足でした。価格も安いですし、防振双眼鏡デビューを考えている方にもかなりおすすめです。
これまで通常の双眼鏡を使っていた方は、防振になった時の情報量の多さにまず驚くと思います。
筆者もコンサートで初めて防振タイプを使った時は、「普通の双眼鏡で十分と思っていたけれど、全然見えていなかったんだな…」と衝撃を受けました。
そしてやはり、表情がよく見えることで「推しがそこにいる!」という臨場感は何倍にも増します。そうすると、コンサート自体の満足度も当然上がるんですよね。
定期的にアリーナやドームでのコンサートに行く方なら、持っていて損はないです。
これまで価格の高さがハードルになっていた方も、ぜひ検討してみてください。お値段以上の体験ができると思います!



以上、最後までお読みいただきありがとうございました!